制作にあたって

年末にキヤノンのプリンタ iP8600を購入しました。 このiP8600に付属する一連のツールをインストールしたら、Canon Easy-WebPrintというツールバーとコンテキストメニューが自動的にIEに追加されました。(右図)

そんな頻繁にウェブページを印刷するわけでは無いので、普段はツールバーは隠しています。
ツールバーは簡単に表示/非表示を切り替えられるので良いのですが、困ったのがコンテキストメニュー…。

右図を見てもらえばわかりますが、私の環境にはCanon Easy-WebPrint以外にも、ダウンロードソフトのFree Download Managerや、ウェブスクラップツールのWeBox等のツールがインストール時に作成した項目がコンテキストメニューに追加されていて、ずいぶんと下に長くなってきていました。

他にも色々と役立つBookmarkletなどをコンテキストメニューに追加して活用している人もいると思います。

本来は、マウスを右クリックするだけで頻繁に使用する機能を実行できるというのが、コンテキストメニューの役割なのだと思うのですが、こんなにコンテキストメニューに項目が多いと、ちょっと扱いづらさを感じてしまいます。

MSKBにもあるようにレジストリをいじれば、IEのコンテキストメニューの項目は追加したり削除したりする事は簡単に出来るし、そういったツールもあるようなのですが、なんかそれも味気ないので、機能はそのままでコンテキストメニューを整理する事は出来ないかなぁと考えてみたり。

簡単に思いつくのが、メニューの階層構造を使って整理する方法なのですが、(私が無知なだけかもしれませんが)そいった指定をさせる方法やツール等を見つけることできず、がっかり。



う〜〜〜ん、考えたついでに自分で作っちゃえ!という事で、ツールを作ってみました(^_^;;;)

このツールを使うと、コンテキストメニューを、右図のように階層表示させて使うことが出来ます。
:右図は、わかりやすくサブメニューを二つ重ねて合成しています。実際には一度に表示できるサブメニューは一つだけです。

これでちょっとはコンテキストメニューが使いやすくなったんじゃないかなぁと、自画自賛!ヽ(^-^)丿

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ダウンロード

動作環境: Windows 95/98/Me/NT4/2000/XP
※:XP以外はVirtualPCにインストールしたクリーンなOS上での動作確認です。
ライセンス: ieCMはフリーソフトウェアです。
その他:
転載や再配布については以下の条件を守る限り基本的に自由とします。
また、作者はieCMの作成には万全を期していますが、運用結果については、いかなる責も負いません。
ieCMはフリーソフトウェアですが、バグや不具合の修正、機能追加の要望など、なるべくご期待にそえるよう今後ともバージョンアップをしていきたいと思っています。 不具合や要望、お問い合わせなどは、blogの各エントリへのトラックバックやコメントで、または電子メールへお願いします。(※:下のメールアドレスは全角で記述されています。)

E-Mail coo@piny.jp

ダウンロード: ieCM_0001.lzh (ver0.01 / 63kb)

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インストール方法

インストール/アンインストールツールは付いておりません。 解凍したファイルを全て同じフォルダにコピーして、ieCM.exe を起動してください。タスクトレイにアイコンが表示されます。
スタートメニュー等にショートカットを作成しておくと次回からは自動的に起動されます。
また、新しいバージョンなどにモジュールを変更する場合は、一端、ieCMを終了してから行ってください。

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操作方法

s t e p 1

ieCM.exeを起動するとプログラムが常駐し、タスクトレイにアイコンが表示されます。

ここからがキモ&欠点なのですが、このツールに対してIEのコンテキストメニューを学習させないといけません。学習といっても、単にツールを起動させたままIE上で右クリックしてコンテキストメニューを表示させればいいだけです。

ツールは学習した内容をカレントのieCM.datというテキストファイルに出力します。このテキストファイルの内容を編集することで、コンテキストメニューの階層構造を指定します。

※:本来なら、マウスで編集できる画面を用意したかったのですが、ちょっと面倒そうだったので手動での編集となります…(・_・、) 時間がある時に追加したいと思ってます…たぶん。


s t e p 2

ieCM.datが作成されたのを確認したら、一度ツールを終了します。

その後、ieCM.datをメモ帳などの適当なエディタで開きます。
ieCM.datには、先ほど学習させたIEのコンテキストメニューの項目情報が書き込まれているかと思います。

このページ最初の画像に使われているコンテキストメニューの場合

"0x00010000","前に戻る(&B)"
"0x00010000","次に進む(&O)"
"0x00010001",""
"0x00010000","名前を付けて背景を保存(&S)..."
"0x00010000","背景に設定(&G)"
"0x00010000","背景のコピー(&C)"
"0x00010000","デスクトップ項目として設定(&D)..."
"0x00010001",""
"0x00010000","すべて選択(&A)"
"0x00010000","貼り付け(&P)"
"0x00010001",""
"0x00010000","ショートカットの作成(&T)"
"0x00010000","お気に入りに追加(&F)..."
"0x00010000","ソースの表示(&V)"
"0x00010001",""
"0x00010000","エンコード(&E)"
"0x00010001",""
"0x00010000","印刷(&I)"
"0x00010000","最新の情報に更新(&R)"
"0x00010001",""
"0x00010000","Easy-WebPrint プレビュー"
"0x00010000","Easy-WebPrint 印刷"
"0x00010000","Easy-WebPrint 印刷リストに追加"
"0x00010000","Easy-WebPrint 高速印刷"
"0x00010000","Free Download Managerですべてをダウンロード"
"0x00010000","WeBoXで選択範囲とリンクを取り込む(&4)"
"0x00010000","WeBoXにこのページを登録する(&6)"
"0x00010000","このページのキャッシュ"
"0x00010000","サイトをFree Download Managerでダウンロード"
"0x00010000","リンク元"
"0x00010000","選択項目をFree Download Managerでダウンロード"
"0x00010000","関連ページ"
"0x00010001",""
"0x00010000","プロパティ(&P)"
このような内容です。

例として、このデータをエディタで編集してみます。


s t e p 3

このファイルに階層構造を指定するのですが、とても簡単です。
イメージとしては、タブ=階層です。

例として、Easy-WebPrint関連の項目を一つの階層にするには

  1. 階層化したい項目の頭にタブを挿入
    (赤字の行)
    "0x00010000","前に戻る(&B)"
    "0x00010000","次に進む(&O)"
    "0x00010001",""
    "0x00010000","名前を付けて背景を保存(&S)..."
    "0x00010000","背景に設定(&G)"
    "0x00010000","背景のコピー(&C)"
    "0x00010000","デスクトップ項目として設定(&D)..."
    "0x00010001",""
    "0x00010000","すべて選択(&A)"
    "0x00010000","貼り付け(&P)"
    "0x00010001",""
    "0x00010000","ショートカットの作成(&T)"
    "0x00010000","お気に入りに追加(&F)..."
    "0x00010000","ソースの表示(&V)"
    "0x00010001",""
    "0x00010000","エンコード(&E)"
    "0x00010001",""
    "0x00010000","印刷(&I)"
    "0x00010000","最新の情報に更新(&R)"
    "0x00010001",""
        "0x00010000","Easy-WebPrint プレビュー"
        "0x00010000","Easy-WebPrint 印刷"
        "0x00010000","Easy-WebPrint 印刷リストに追加"
        "0x00010000","Easy-WebPrint 高速印刷"
    "0x00010000","Free Download Managerですべてをダウンロード"
    "0x00010000","WeBoXで選択範囲とリンクを取り込む(&4)"
    "0x00010000","WeBoXにこのページを登録する(&6)"
    "0x00010000","このページのキャッシュ"
    "0x00010000","サイトをFree Download Managerでダウンロード"
    "0x00010000","リンク元"
    "0x00010000","選択項目をFree Download Managerでダウンロード"
    "0x00010000","関連ページ"
    "0x00010001",""
    "0x00010000","プロパティ(&P)"
    
  2. タブを挿入した項目の親に、階層用の項目を追加
    (赤字の行)
    "0x00010000","前に戻る(&B)"
    "0x00010000","次に進む(&O)"
    "0x00010001",""
    "0x00010000","名前を付けて背景を保存(&S)..."
    "0x00010000","背景に設定(&G)"
    "0x00010000","背景のコピー(&C)"
    "0x00010000","デスクトップ項目として設定(&D)..."
    "0x00010001",""
    "0x00010000","すべて選択(&A)"
    "0x00010000","貼り付け(&P)"
    "0x00010001",""
    "0x00010000","ショートカットの作成(&T)"
    "0x00010000","お気に入りに追加(&F)..."
    "0x00010000","ソースの表示(&V)"
    "0x00010001",""
    "0x00010000","エンコード(&E)"
    "0x00010001",""
    "0x00010000","印刷(&I)"
    "0x00010000","最新の情報に更新(&R)"
    "0x00010001",""
    "0x00010000","Easy-WebPrint"
        "0x00010000","Easy-WebPrint プレビュー"
        "0x00010000","Easy-WebPrint 印刷"
        "0x00010000","Easy-WebPrint 印刷リストに追加"
        "0x00010000","Easy-WebPrint 高速印刷"
    "0x00010000","Free Download Managerですべてをダウンロード"
    "0x00010000","WeBoXで選択範囲とリンクを取り込む(&4)"
    "0x00010000","WeBoXにこのページを登録する(&6)"
    "0x00010000","このページのキャッシュ"
    "0x00010000","サイトをFree Download Managerでダウンロード"
    "0x00010000","リンク元"
    "0x00010000","選択項目をFree Download Managerでダウンロード"
    "0x00010000","関連ページ"
    "0x00010001",""
    "0x00010000","プロパティ(&P)"
    
以上のように修正すれば完了です。


s t e p 4

編集が終わったらファイルを保存し、再びieCM.exeを起動してください。
IEを右クリックして表示されるコンテキストメニューが、ieCM.datで指定された階層構造になっている事が確認できると思います。

もちろん、"前に戻る" "次に進む"といった、IE標準の項目も階層化可能です。

階層以外にも、項目の順番も自由にカスタマイズすることも出来ますので、これも便利かと思います。

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